2010年3月11日 (木)

もうつくらないのかつくるのか

同級生のブログで、「もう二度と筆を持たないと思うから」と、作家として活躍している同級生に絵の道具を譲ってもらったという日記を読んで、なんだか、なんとも表しようのない気持ちになった。大事に使います、って書いてあったけど、なんだか泣けた。

美大に足を踏み込んだ人間の多くは、制作コンプレックスみたいなものを背負ったまま、卒業後、心がさまようのだ。続けていても、続けていなくても、売れていても、売れなくても。でも、その人はもう一つの大好きだった事(お菓子作り)に精力を注いでいるので、吹っ切っる事にしたんだなぁって。

私はまだ日本画の絵の具も道具も50号のパネル(!)さえ残してあって、さらに陶芸の道具まで揃っていて、制作の準備万端なまま他のことばかりにかまけているのだけれど、手放すとしたら、どれだけのストレスが自分にかかるんだろうと思う。いつかは処分するか、ちゃんと稼働させていくかしていかなくちゃいけないんだけど、今は決断ができない。決断を迫られない道具の置き所があるからだけど。。

今はお店をしながら、制作コンプレックスやブランク解消、継続は力也用に使ってもらえるようなギャラリー兼ショップを心がけているつもり。お店の経営や子育てで四苦八苦だったけど、私こそブランク解消して行きたい、そろそろ。

kazに仕事なんてなんだっていいじゃん、鬱が発病するほど無理してしんどいデザイナーなんてやらなくたって、って言ったりするけど、やっぱりアート界のはしくれでデザイナーでいたいんだなという気持ちは分かる。私だって完全に異業種に移行する心の準備なんてできてない。

古道具屋の親方にどうなんだっけ、君たちって、聞かれて「はぁ、美大の落ちこぼれ同士です」と答えたら、「アート界って受け皿が小さいんだから落ちこぼれる方がメジャーなんじゃない?」と言われたのはなぐさめだったのかな?親方の古道具屋は品揃えがモダンアート的なので、美大関係者が出入りするジャンクでいい加減ないいお店。

私はまだしばらくは制作コンプレックスを引きずって生きて行きます。

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