
京都で一緒に陶芸を学んだ仲の友人の一人が長野の有機農家で農業研修生をしていた。うちではその農園から野菜を二週間に一度届けてもらっていて、農園主の典子さんと友人のmorikyの手書きの通信を読むのが楽しみで、soraが少し大きくなって小旅行ができそうになったら一番に訪ねたい場所だった。
典子さんの織座農園の野菜もmorikyのひとつぶ農園の野菜も香り高くて、味が濃くて、身がつまってて見た目よりも重い。そういう野菜が私の好物。例えばキャベツやキュウリといった種類の品種違いの作物を時期をずらして送られてくるのが嬉しくてたまらない。スーパーの野菜では味や香り、品種が物足りなくて。
私が子育てでまごまごしてる内にmorikyにも赤ちゃんができ、今年の春にmorikyは研修先の農園から独立してダンナさんと就農を決意、今回真っ先に訪ねたのは始まったばかりの「ひとつぶ農園」。ここから野菜が届いていたんだなぁ!と感慨深かった。手間が追いつかなくて大変だと聞いていたので、少しぐらいは役に立とうと思ってたけれど、どれが作物でどれが雑草なのか分からないド素人。言われた場所を芋掘りするので精一杯…。ジャガイモが土に埋まっているのを見るのは小学生の理科の時間以来?ほぼ100%消費者生活な自分を再確認。18の時から自然食品店が好きだったけど、実際に有機野菜を作っている現場に着たのは初めてだ。

芋掘り記念撮影。
枯れたつるの根元を手でわしわしと土を崩してジャガイモを見つけ出す。芋があるあたりは土がふかふかしていて面白かった。

morikyのおうちで赤ちゃんを見るsora。

赤ちゃんのhanaちゃん。3ヶ月。
私の数少ない友人たちは選択的に(やむを得ずというのもあるけど)質素な生活をしているタイプが多い。その中でもmorikyの新しい暮らしはトップに立つほど質素で、心がじゃぶじゃぶ洗われてしまった。賢治の「雨ニモマケズ」そのままですよ!色々とおいしいお野菜を送ってくれるので、8月なんて食べてあげなきゃいけないくらい野菜あるんじゃないかなぁ、なんて出発前は思っていたけれど、できのいい作物は食べてくれる人たちに送っちゃって、自分たちははじいたちょっとの野菜と備蓄の芋と、玄米を食べて暮らしてる。手間のかかった作物や食品を、また大事にちゃんと手間をかけておいしく食べてる。私が恋だバイトだストレスだと騒いでいた20代の時の生活とは全然違う。34で妊娠して結婚して、自分の収入が途絶えた時、お金を自由に使えないストレスはものすごく大きかった。浪費なんだか消費なんだかよく分からないで使っている、お金に対する感覚を少しはコントロールできるようになってきた気がしてたけど、まだまだお金にしがみついて生きてるな。
若い時の苦労は買ってでもしろ、と言うけれど、苦労だなんてちっとも思ってないであろう幸せそうな友人宅でした。morikyはhanaちゃんのパパとは価値観が似てて楽と言っていた。"QUALITY OF LIFE"(クオリティ オブ ライフ)(*1)だわ〜。
みづきちゃんも長野に引っ越しておいでよ!なんて誘われるとすぐその気になってしまう。でもねー、精神も体も軟弱でして、いやはや。みんなそうだったんだからと言われると、そうなのかな〜?!
今回soraとkazはただくっついて来ただけなので、次回は同行してくれるか分からない。kazを東京に残して、とか、soraが嫌がればsoraとkazを残して自分だけ少し長いスパンで研修生をしてみるのもいいなぁと想像してみたり。なんかちょっと楽しみができた。

典子さんのトマトハウス。マリーゴールドとの混植がすばらしく美しかった。有機農ってとてもプロセスを大切にしていて、アートというか何を美しいと思うかの表現と試行錯誤の形なんだよね。だから好き。カメラを忘れて携帯写真なのが残念!
(*1)"QUALITY OF LIFE"(クオリティ オブ ライフ)
良い、悪い、高い、低い、といったことでなく、自分が何を善しとするかという、自己を満たすに足る”質”を求める生活。
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